日本Mテクノロジー学会
会長
河村 徹郎
ようこそMUMPSの展示エリアへ!
当展示をもって第2回Mテクノロジーフェアを開催することになりました。ご挨拶申し上げます。
最近の情報システム技術の進歩には著しいものがあります。ネットワーク化、オープン化、ダウンサイジングなどにより情報システムは分散化の傾向にありますしマルチメヂィア、GUIなど利用者指向のシステムも求められております。このような中でソフトウエアの比重がますます大きくなりつつあることも事実で、多様化するニーズに合わせた数多くのソフトウエアが次々に提供されつつあります。
ところで情報システムの構築に新技術を取り入れることは当然ですが、それだけに"安定"した"標準化"の進んだ"高機能"な基盤ともいうべきシステムが必要ではないでしょうか。そう、それがMUMPSです。トランザクション指向のクライアント/サーバ構成、分散情報ネットワーク、分散データベースを実現します。日本国内でMUMPSによる数多くの情報システムが実現されておりますが、アメリカ合衆国のBribham & Women's病院では、特に大規模な医療情報システムが実現されております。
4,000台の端末をサポートし病院内の各種医療情報を処理しております。さらに近い将来、地域医療をカバーすべく50,000台の端末のサポートに拡大する予定で準備中と聞いております。
MUMPSはアメリカ合衆国マサチューウセッツ総合病院のコンピュータ科学研究所で開発された処理系システムで、Massachusetts general hosoital Utilital Multi-Programming SystemからMUMPSと呼ばれ(最近M言語とも呼ばれている)1992年2月にはISO国際標準規格に、1995年2月にはJIS標準規格が制定されました。このような開発の経緯から、医療データ処理用の言語と言われてきましたが最近では、文字列の検索機能を備えてる、可変長データが扱える、大規模データを効率的に扱える、DOS/VやUNIXなど標準OSに載りハードを選ばない等の特徴から、図書管理、顧客管理、流通業、一般事務OAなど幅広い分野で使われるようになってまいりました。ユーザ数も医療分野を凌ぐ情勢となってます。
MUMPSは上のような特徴を待っていますが、クライアント/サーバ構成上で、パーソナルなデータから数十万件に至る大規模なデータの管理まで可能とし実用的なシステムを実現できます。またISO・JIS規格に基いた標準MUMPSが複数のメーカ・ベンダーから提供されており、アプリケーションの移送性が高いことも特徴です。本展示ではクライアント/サーバ構成上に3社のMUMPSシステムを搭載しております。そして20数万件の大規模データび検索やその他、MUMPSの特徴を生かしたアプリケーションをご覧頂けます。
おわりに、日本エム・テクノロジー学会(日本MTA)はM言語の発展と利用技術の発展を目指して主要MUMPSメーカ・ベンダーおよびユーザ施設が集まった団体です。様々な活動を続けきましたが、MUMPSの標準化・JIS化を支えております。今後さらにMUMPSに興味を持つ人々や施設・団体が参加し、アクティブに活動して頂くことを熱望するものです。