過去の大会論文集と学会誌
Ｍ Solution Library 第2号 (1996年9月11日)
Chase Manhattan Bank
個人向け特殊な銀行サービス
柔軟性と費用効果が、急成長する金融市場におけるサービス提供を助けるチェース・マンハッタン銀行は、個人差の多い顧客ベースに質とサービスを提供する
Open Mで高級銀行業務サービスの銀行に
北米地域のチェース・マンハッタン銀行の一部であるU.S.Private Banking Groupでは、金融のプロ達が、年間平均200件の新規サービスを導入します。それらの各サービスは、サービスをサポートする新しいプロダクトが必要になります。 U.S.Private Banking Groupでは、世界で最も裕福な人々の要望に応じるために、既に5000以上のプログラム、すなわち250万行以上のコードが稼働しています。みなさんは、こうした大容量のアプリケーション領域では、プログラマが何列にも並んだあわただしい環境でオペレーションする光景を思い浮かべ、コンピュータ室には、腰をおろせる席などないはずだと思うでしょう。
それどころか、U.S.Private Banking Groupでは、わずか10人の熟練プログラマだけで、柔軟かつ費用効果の良い方法で、複雑に特殊化したサービスを顧客（医師、法律家、企業家、芸術人、スポーツ選手、企業役員）に提供することができます。このオペレーションで年間200万人以上のクライアント・トランザクジョンと追跡調査すべき100億の資産を扱うと聞けば、このオペレーションはなおさら感動的におもえます。 「我々は、Open Mのおかげで、長期に渡ってテクノロジーという展望からこの不安定な事業をサポートすることができました。この急成長中の事業環境では、いろいろな要望が絶え間なく持ち上がるので、要員を増加しなければなりませんでした。 Open Mがなければ、さらに多数の要員が必要だったでしょう。」とU.S.Private Banking Groupの副社長兼データ・サービス部長であるMichael G.Blom氏は言います。
その上、チェース・マンハッタン銀行では、U.S.Private Banking Groupの成長を認識していたので、ハードウェア環境およびソフトウェアに対しして大規模な投資も承認さえました。
Biom氏によれば、その投資には、20GBから40GBへのオンライン・ストレージの倍増、Digital社VAX6400ミニコンピュータの追加、InterSystems社のアプリケーション・ジェネレータ兼リレーショナル・データベース・マネージャであるOpen M Developerへのシステム・アップグレードが含まれていました。
Second Vice President of SystemsであるPorter Eubank氏は、こう述べています。「応答時間でざっと100%の向上を達成できたのは、主として、機能拡充されたSMPサポートのおかげだったようです。さらにDigital社が6440からケーブルを偶然引き抜いた時には、『防弾データベース』という特性について、予定外のテストを実施できました。 あの時は支障ありませんでした。」